地方独立行政法人・東京都健康長寿医療センターが新たにオープンしたことは先日、開所式と内覧会視察の写真を掲載してお伝えしました。
 このセンターの基本理念は、高齢者の心身の特性に応じた適切な医療を提供し、生活を維持・向上させるための研究を通じて、高齢者の健康増進、健康長寿の実現を目指し、大都市東京における超高齢社会の都市モデルを創造するとなっています。
 その歴史は古く、1872(明治5)年に創立された「養育院」の流れを汲む組織で、現在は、一般都民に開かれた高齢者病院と老人総合研究所を統合した法人になっています。
 また、文字通り、医療と研究の一体性のメリットを生かした、血管病医療、高齢者がん医療、認知症医療の三本柱を中心に、急性期病院としての役割を果たすことを私も大いに期待していますし、積極的に応援していかなければならないと考えています。
 それから、このセンターは二次救急医療機関として都から指定されていますが、実際、内覧会で視察したICU(集中治療室)や手術室には最先端の医療機器が完備されており、個人的には三次救急医療機関(救命救急センター)として指定しても良いと感じました。余談ですが、その思いを幹部看護師さんに伝えると、嬉しそうに微笑されていました。
 また、もう一方の施設である「研究所」ですが、老化制御、認知症対策、自立促進と介護予防など、わが国を代表する高齢者医療と介護の研究を行っています。
 さらに、今日の写真がそうなのですが、“緩和ケア”にも力を入れており、その病室も以前視察した東京都保健医療公社が運営する豊島病院のそれと同様、患者さんが別途に寝た状態で窓の外の植物が見えるなど工夫がされていました。
 今日の記事の最後になりますが、このセンターの理事長を務められてい松下正明先生は過去、都立松沢病院の院長をされており、当時、私が視察を行ったときにも大変にお世話になりました。
 この日の内覧会視察では私たちのグループといっしょに歩いていただきましたので、私は彼と認知症などについて会話をつづけ、いろいろなことを教えていただきました。
 国でも東京都でも急速に高齢化が進んでいます。今後、このセンターの役割はますます重要になることは間違いありません。
5月20日(月)

東京都健康長寿
医療センター


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