昨年12月の政権交代以降、とりわけ、この1カ月間くらい、憲法改正についての議論が盛んになっています。
 正確に言えば、7月の参議院選挙に向けて自民党(とりわけ安倍総理)が仕掛けていると思います。
 もちろん、私はどのような政治課題でも大いに議論することは良いことと思っていますし、それが、自分や自分の所属する政党の考えと異なっていても尊重すべきでしょう。
 そして、私は現行憲法を未来永劫、一字一句変えてはいけないとも思いません。話題になっている96条があるのですから、憲法そのものも改正されることを認めているわけです。
 しかし、96条を変えるべきだと言われている皆さんの主張そのものを否定しませんが、その手続きというか、進め方には疑問を感じます。
 つまり、現行憲法のどこを、どのように変更したいのかが明確ではないからです。自民党は日本国憲法改正草案を持っています。それはそれで、ひとつの政党としての姿勢としては理解できます。
 それでは、安倍総理も参議院選挙の大きな争点にするといっているわけですから、その自主憲法を広く国民の皆さんに具体的に説明すべきです。
 特に9条については“国防軍”のことを含めて現行憲法とかなり異なった内容(なぜか報道されませんが、“軍法会議”設置を想定する条文もあります)となっていますし、新設される第9章:緊急事態は読み方によっては一種の“戒厳令”宣言でしょう。
 これらのことを堂々と主張をすべきではないでしょうか。できれば、参議院選挙の自民党マニフェストに改正草案を全文掲載すべきを思います。
 私は抽象的に“現行憲法を守れ”とか“9条改悪反対”という立場ではありませし、繰り返しますが、96条の規定があるのですから、改正も今後の課題と思っていますが、最近の一連の自民党や維新の会の動きには、とても嫌な雰囲気を感じています。何をそんなに急いでいるのでしょうか。
 最後に私は、わが国の皇室制度を尊重し、自衛隊の活動を高く評価している立場です。

5月7日(火) 憲法改正議論の問題点
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