11月20日(火曜日) 中国共産党の5年後は
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 中国共産党の大会が終わり、向こう5年間の新しい指導体制が確立されました。
 もちろん、個人的に知っているわけではありませんが、7名(9名から減員)の中央政治局常務委員会に、政治局員で党広東省書記の汪洋さんと同じく政治局員で党中央組織部長の李源潮さんの二人が入らなかったのは残念でした。2名の減員がなかったら常務委員になっていたでしょうか。
 新聞やテレビではいろいろな見方を伝えていますが、チャイナ・セブンは江沢民系が多数を占めているとの報道が多いように思います。
 確かにその通りでしょうし、中共の最高意思決定機関は常務委員会ですが、その下には25名で構成される政治局があります。ここには、前述の二人の出身組織でもある「中国共産主義青年団」系のメンバーが少なくありません。
 ですから、かなり先のことになりますが、5年後の党大会では勢力図が大きく変化する可能性があります。そのときは、今回の江沢民系の常務委員は全員引退です(というか、習近平さんと李克強さん以外は定年)。
 それから、その江沢民さんはテレビで見る限り、元気がありません。中南海の党本部の部屋も撤去されたようですし、もう二度と大衆の前に登場することはないでしょう。
 それにしても、胡錦濤さんは自分の完全引退と引き換えに、江沢民系の既存利益擁護派長老の一掃をはかったのですね。
 これは、第17回党大会で薄熙来の政治局常務委員会入りを阻止するために、完全引退した呉儀副首相(当時:女性)を思い出します。このとき彼女は、「薄熙来だけは絶対にダメだ!」と言ったそうですが、優れた先見性があったわけです。
 ただ、日本とはしばらくの間、冷めた関係が続くのでしょう。12月18日に初登庁する新しい都知事は中国や友好都市である北京市に対してどのような態度を示すのでしょうか。
(写真:北京市内の共産主義青年団本部などが入るビル)