11月19日(月曜日) 台湾代表処経済部講演
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 11月16日、都心のホテルで、「慶祝中華民国建国101年記念関東地区懇親会」が開催されましたが、その第1部として、「台日産業連携の現状とビジネスアライアンスの展望」のテーマで講演会があり、私もご案内をいただきましたので出席しました。
 講師は台湾貿易センター東京事務所所長の陳英顕さんで、とても流暢な日本語で分かりやすく講演されました。
 その内容としては、台湾経済・台湾企業の躍進、中国で成功した台湾企業、親日的な台湾、台湾を活用・日台連携の最新事例の4項目でした。
 まず、台湾経済の基礎データと現状が説明されました。台湾の面積は世界では137位で日本の九州とそれと同じくらい、人口は約2,300万人で世界50位ですが、昨年のGDPは4,693億米ドルで世界21位です。また、一人当たりGDPは購買力平均で4万米ドルに迫る勢いです。これだけでも、台湾の現状の勢いを象徴しています。
 それから、台湾全体のGDPと貿易額の推移も順調に右肩上がりで、主要企業の実績も堅調です。話題のアップル社のiPadにも上場企業が39社が部品を提供しているそうです。
 次に、民間製造業売上げランキングベスト20を1990年と2000年とを比べると、12社が新しく登場しています。さらにその10年後の2010年とでは8社が入ってきています。その分、同じ数の企業がベスト20から外れるわけで、極めて浮き沈みが激しい競争社会です。
 そして、2011年の製造業の当初利益ランキングでの台湾と日本との比較ですが、台湾1位のTSMC(半導体製造会社)と日本同の日立製作所ではどちらも3,500億円程度ですが、GDPそのものは両国で8倍くらいの開きがありますから、台湾企業の利益率の高さが際立っています。
 また、台湾ではホテル建設ブームが続いており、外国からの観光客も2003年の225万人から2011年には609万人と飛躍的に伸びていますし、2009年を境に日本と中国からの観光客の数が逆転しています。いまや、台湾の観光スポットやホテルは中国人でいっぱいです。
 さて、「親日的な台湾」は良く知られています。台湾を訪問した外国人の21%が日本人で国別では第2位、その逆は17%で第3位です。貿易総額で見ても、日本にとって台湾は、アメリカ、中国、韓国に続く第4番目の相手で、台湾にとっては中国の次です。台湾の輸入先として日本は第1位、輸出先では第4位です。
 同じように対日世論調査(好きな国はどこ?など)結果も大変良好で、東日本大震災での台湾からの義援金は250億円を超えていて、圧倒的に世界で第一番です。本当にありがたいことです。
 最後に、「日台ビジネスアライアンスによる展望」として、“日本の企業と台湾の企業は、補完的な存在であり、双方の協力は更に拡大するだろう”、“日本の中小企業の国際化は活発化しており、水先案内人としての台湾企業とはベストパートナーである”と提案されました。
 限られた時間でしたが、参加して有意義な講演会でした。東京都にとっても台湾(台北市)はアジア大都市ネットワークの重要なパートナーです。これから、私もより一層の関係強化を目指して活動を進めていきます。