写真は杉並区成田東4丁目にある杉並警察署で、日時は先週の土曜日の午前7時過ぎです。
妻といっしょに愛犬の散歩をしていたら、杉並区役所の青梅街道を挟んで反対側の警察署の横に数多くのマスコミが待機していることに気づきました。
都心の警察署で珍しい風景ではないのでしょうが、住宅地の多い杉並区内のそれではあまりないことです。二人で「なにがあったんだろうね。あとで聞いてみようか」と話していました。
そして、11時ごろだったでしょうか、警察関係者に問い合わせてみると、事件の概要を教えてくれ、「新聞各社のインターネットサイトにも載っていますよ」と言ってくれました。以下、東京新聞の報道です。
昨年8月に東京都杉並区の自宅で里子として養育していた保育園児の渡辺みゆきちゃん=当時(3)=を虐待して死亡させたとして、警視庁捜査1課は20日、傷害致死容疑で、声優の鈴池静容疑者(43)を逮捕した。
捜査1課によると、鈴池容疑者は「何もやっていない」と、容疑を否認している。
逮捕容疑は昨年8月23日夜、同区成田東1丁目の自宅で、みゆきちゃんの顔や体を殴るなどして暴行し死亡させた疑い。
みゆきちゃんは階段を下りた地下1階に倒れており、鈴池容疑者は駆け付けた捜査員らに「階段から落ちた」と説明していた。
鈴池容疑者は「遊魚静(ゆな・しずか)」の芸名で活動。
その日のお昼のテレビニュースから始まり、夕刊や翌日日曜日のテレビや新聞で大きく報道されていましたので、詳細は省きますが、私自身、かなりのショックを受けました。
それは、自宅や事務所から近い場所で事件が発生していたこと、容疑者が地元区立小学校のPTA会長を務めていたこと、幼い被害者が
“里子”
だったこと、事件発生から1年近くたっていることなどですが、警察はは約1年間、かなり慎重に捜査を進めてきたようです。
また、午後になると東京都の福祉保健局から
“養育家庭における委託の経過”
(担当は杉並児童相談所)の詳細がFAXされ、同時に電話連絡がありました。
先日もお伝えしましたが、都議会民主党では今期から
「虐待防止条例プロジェクトチーム」
を新設し、その座長は私が務めています。
それから、昨年の予算要望では里子支援を続けている団体からヒアリングを行っており、虐待についても話が出ていました。
さらに、本当に偶然なのですが、逮捕の2日前に都の少子社会対策セクション関係者の方と意見交換をしていて、虐待の現状がひどくなっていることなども話していました。
今回の事件が直接に条例制定に結びつくものではありませんが、その必要性をあらためて強く感じたことでもありました。
8月23日(火曜日)
虐待死容疑で逮捕
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