昨日、東京都金町浄水場(写真)で、1リットルあたり210ベクレルの放射性ヨウ素が検出され、東京都は23区と多摩地区の五つの市で、乳児の水道水の飲用を控えるよう呼びかけました。
 このことで、乳児のいない家庭でも水を求めて、スーパーから水があっという間になくなったというニュースを見ました。身体によいものではないものを入れたくないという心理はよくわかりますが、大人の場合90%が体外に放出されてしまいますし、原子力安全委員会が定める「飲食物摂取制限に関する指標」である300ベクレルに達していない状況の中、心配しすぎるのはどうでしょうか。
 この基準は暫定規制値であって、国際的な基準(ICRP国際放射線防護委員会)をもとにつくられています。人体を守るために非常に厳しい管理のもと作られた値で、非常に低い値になっています。首都大学東京の健康福祉学部・大谷浩樹准教授によれば、今回の値は人体への影響はないといっています。
 1歳未満の乳児は、影響があることが懸念されるため、水道水の飲用を控えるよう国も東京都も述べました。したがって、乳児は念のため気をつけた方がよいので、水を求めるのは理解できます。
 皆さんの心配なお気持ちはよくわかります。東京に住む私たちも激しい揺れで怖い思いをしました。その後、流通がうまくいかず生活用品が不足しました。都民の皆さんの中には疲れている方もいるでしょう。しかし、特に大人である私たちは、未来を担う子もたちへ配慮してあげたいと思います。
 「生きていれば誰にでも明日は来る」。知人が私に言ってくれた言葉です。もうすぐ桜の咲く季節。一人ひとりのやさしい気持ちが日本を建て直す力になると私は信じています。
<お知らせ>東京都は昨夜、1歳未満の子供が長期にわたり飲み続けなければ問題はがないが、金町浄水場の水を利用している上述の地域の乳児(1歳未満)のいる家庭に対し、1日550mlペットボトル3本を支給することを決定しました。本日より準備が整った区市より配布を開始するとのことです。また水道水の測定値については毎日公表すると発表しました。

3月24日(木曜日)

東京の水道水

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