大相撲の八百長問題の影響で、ついに3月(大阪)場所が開催できなくなりました。今後の展開次第では、5月場所以降の開催も危ぶまれる状況です。
 徹底した真相究明を望むことは当然ですが、このような厳しい時期、相撲協会の理事長が放駒親方(元大関:魁傑)であることは唯一期待できます。
 放駒親方は現役時代、無気力相撲(つまり八百長)とは縁のない力士といわれていましたし、彼が育てた横綱大乃国(現:芝田山親方)も同様と聞いています。
 さて、今回の問題の発端となった“携帯メール”ですが、そもそも、なぜ警視庁は野球賭博事件で入手した資料を警察庁を通じて、相撲協会の監督官庁である文部科学省に提供したのでしょうか。
 報道されている通り、今回の八百長問題そのものは犯罪行為には該当しませんが、私はそれに関連して暴力団による相撲賭博の疑いがあり、警察はそのことを含んで動いたものと思います。
 つまり、八百長は単なる角界の互助行為だけではではなく、暴力団の関与があったのではということです。現在、警察は全国の都道府県議会で「暴力団排除条例」の制定を急いでおり、山口組六代目の4月出所を控えて、暴力団壊滅に真剣に取り組んでいます。
 ですから、過去から暴力団にとって扱いやすい資金源となっていると指摘されている相撲賭博を根絶する強い意志があると感じます。
 もちろん、“胴元”である暴力団は、掛け金の一定割合を収入としているわけですから、どちらの力士が勝っても負けても得をする仕組みだということになりますが、過日の朝日新聞は以下のようなケースがあると報道しています。
 「のめり込んだ末に数百万負ける客もいる。『何とかならないか』と胴元側に泣きついてくる。ここから八百長の仕掛けが始まる。
 暴力団関係者が日頃から手なずけている力士に、客を居酒屋などで引き合わせる。客が力士に『あすは勝ってくれよ』『必ず負けろよ』と頼む。聞き入れてくれたら数十万出すと、と約束する。『簡単に応じる力士は少なくない』と暴力団関係者は話す」。

 この記事は社会面に編集委員の署名入りで載っていました。知り合いの記者さんに聞いたところ、一般的にこのような扱いは多くないそうです。それだけ、新聞社としてもこのことを重要視しているのでしょうし、問題の本質はここにあるようにも思えるのです。
(写真と本文に直接の関係はありません)

2月9日(水曜日)

相撲賭博と八百長

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