革マル派の正式名称は、「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派」で、いわゆる“新左翼”であり、公安関係者は“極左暴力集団”とも呼称している組織です。
 結成から今日に至るまでの経過、詳しい理論的特色などは省略しますが、ほかの新左翼セクトとは異なり、内部思想闘争を重視し、党派性を隠蔽、組織温存と拡大に重点を置くのが特徴です。
 また、労働組合の組織構築も熱心で、基幹鉄道産業労組にはかなりの影響力を持っているといわれています。そのためか、警視庁公安部では通常、過激派は公安1課が担当していますが、革マル派に限っては労組担当の公安2課がその任に当たっています。
 さて、今日のタイトルですが、革マル派は昨年数回にわたり、機関紙「解放」で、私の出身組織でもある「UIゼンセン同盟」の批判を行いました。
 ご承知の方も多いように、UIゼンセン同盟は連合内での最大産別ですが、旧同盟・民社系の労働組合団体で、それに対して新左翼党派が批判を繰り返すのは極めて異例です。私も過去、労組専従をしていましたが、日本共産党からの“いちゃもん”はありましたが、新左翼からのそれはなかったように思います。
 さて、写真はその機関紙です。拡大していただくと分かりますが、「“暮らし中心の労働運動への変化”を労働貴族が呼号〜UIゼンセン同盟定期全国大会」、「UIゼンセン同盟式の『組合活動の進め方』とは?〜許せん!“生産性向上に奉仕する労働運動”の奨励」、「“会社の発展のための労働組合づくり”の奨め〜『連合』=UIゼンセン同盟式組織拡大方針の反労働者性」などのタイトルが躍っています。
 革マル派はなぜ、旧同盟・民社系のUIゼンセン同盟の活動方針や組織拡大運動に対して批判を繰り返すのでしょうか。これが、日本共産党支配下の労働組合や旧総評系でも左翼的色彩のある団体ならば分かるのですが。
 その理由はいくつかあると思いますが、わがUIゼンセン同盟が展開している組織化(新しく労働組合をつくり、既存組合のパートタイマーなどを新たに組合員すること)戦略を脅威に感じているからではないでしょうか。
 思想的には文字通り180度異なる団体ですから、そのような表現は適切ではないかも知れませんが、私はそれしか考えられないのです。別の言い方をすれば、UIゼンセン同盟にはそれだけの人材と行動能力があるということでしょう。
 いずれにしても、革マル派機関紙での批判によりUIゼンセン同盟の活動方針が変更されることはまったくありませんが、今後も一定の注意が必要と思います。

2月1日(火曜日)

革マル派の
UIゼンセン同盟批判


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