日本医師会の会長選挙が行われ、茨城県医師会長の原中勝征(かつゆき)さんが選出されました。
 ご承知の通り、昨年夏の総選挙で、茨城県内すべての小選挙区の民主党候補に推薦を出し、当時とても話題になりました。
 選挙の二日前、東京都病院協会の幹部とお会いしたとき、現職の唐沢祥人会長と政治的にはニュートラルである京都府医師会長の森洋一氏が、2位・3位連合を模索しているとお聞きしましたので、普段はそれほど興味のない会長選挙の結果に一安心です。
 しかし、考えてみると、民主党とのパイプが強い会長が就任したことが本当に良かったんだろうかとの思いもあります。もちろん、第一義的には応援団が、しかも新規のそれが拡大することは嬉しいことなのですが・・・。
 新聞報道などによると新会長は、民主党との関係修復や医師会の復権を掲げているようです。お立場からすれば当然でしょうし、夏の参議院選挙での医師会組織内候補の自民党からの立候補も見直すと伝えられています。
 でも、こんなことになっては国民の皆さんが困ってしまいます。つまり、医師会(政治団体である医師連盟)が民主党支持になり、参議院選挙や総選挙で民主党候補を推薦する→医師連盟から民主党や公認候補者に政治資金を提供する→医師連盟から推薦を受けた民主党候補者が多く当選する→医師会が主張する政策や厚労省への陳情が民主党政権で実現する。
 上の青地の部分の「民主党」を「自民党」に変えてみると、今まで一部例外はありましたが、医師会と自民党の関係と同じになってなってしまいます。そうならないよう、わが党も医師会の先生方も努力しなければなりませんが、お互いにかなり難しい案件が多いでしょう。
 実は昨年の12月18日に紹介した「診療報酬の引き上げ」の記事の中での引用した一項には、歯科医師について特別に配慮されてものがあります。「生活の医療である歯科医療についても診療報酬の引き上げが必要である」。
 医師会に比べていち早く民主党よりの姿勢を示した歯科医師会に配慮したといわれていましたし、その歯科医団体は、夏の参議院選挙では民主党公認で候補者を立候補させます。そのことを否定するものではありませんが、多くの国民の皆さんの思いと異なっているようにも感じるのです。
 昨日朝のテレビで、野田佳彦財務副大臣はこのような状況を、「党にとってプラスかどうか。それによって引いていく人たちも多くいるのではないか」と言われていました。その通りでしょう。
 昨年の都議選と衆議院選で多くの都民、国民の皆さんは私たち候補者に、“変えてください!”と強い要望を示され、投票していただきました。これを裏切ることはできません。
 党や政府幹部のお金の問題も確かに重要ですが、実は多くの有権者の皆さんは、“政権が変わっても、そのことを実感できない”と思っていらっしゃるようです。
 当然にマニフェストなどの政策実現が第一で、各種業界団体獲得合戦(つまり、自民党からのわが党への支援地図の塗り替え)は、民主党を支援していただいている市井の国民、都民の皆さんの理解が得られなければ、意味がないというより、マイナスになってしまう可能性すらあると思います。
(写真は杉並区医師会館ですが、本文とは関係ありません。左下はわが家の愛犬2匹です)

4月5日(月曜日)

民主シフトは
嬉しいけれど(その2)


(写真クリックで拡大)