数日前の朝日新聞に、わが鳩山由紀夫首相の基本理念である“友愛”について、識者の意見が載っていました。
 特に脈絡はなりのですが、そのとき私は、「そういえば、民社党の綱領にはどんなことが書かれていたかな」と思いました。民主党ではありません、民社党です。
 ちなみに、民主党には綱領がなく、簡単な文章である基本理念があります。短い内容ですので、こちらをクリックしてご覧ください。
 さて、冒頭の民社党綱領ですが、その中の「われわれの党の基本原理」を掲載します。この部分だけでも長文ですが、あらためて読んでみると、政党の礎である綱領の重要性が分かるような気がします。
 <民 社 党 綱 領>
T われわれの党の基本原理
 1.党の理念
 われわれの党は、民主社会主義の原理に立つ人々の政治的結合体である。党は資本主義と左右の全体主義とに対決し、一切の抑圧と搾取とから社会の全員を解放して、個人の尊厳が重んぜられ、人格の自由な発展ができるような社会を建設しようとするものである。
 2.党の基本原理
 民主社会主義の社会は、自然必然的に到来するものではない。われわれがつぎの原理に従って主体的に努力する場合にはじめて、その理念は実現されうるのである。
(イ)われわれは、個人の尊厳を重視するものである。国家権力でなく階級的利益でなく、いわんや物質的富でもなく、まさに、個人人格の自由な発展こそ、最高の価値基準である。
(ロ)われわれは、個人の市民的自由を最大限に拡張するものである。個人の能力が最高度に発揮できるような、各種の市民的自由の保証がなくては、人間の解放は行なわれない。
(ハ)われわれは、社会主義社会の実現に努力するものである。資本主義は生産力を発展させたが、人間を商品化し、人間による人間の搾取をうみだした。利潤獲得を至上命令とする資本主義経済を克服し生産力を飛躍的に高め、豊富な物質的条件を万人に平等に保証するのでなければ、市民的自由は空語にならざるをえない。
(ニ)われわれは、現行憲法の規定する議会制民主主義を擁護発展させるものである。現在の議会政治の欠点を是正することはもちろんであるが、左右いずれの形をとわず暴力革命と独裁政治には断固として反対する。政権獲得後も議会制民主主義を維持発展させる。
(ホ)われわれは、現行憲法の規定する平和主義の精神を擁護し、国際紛争の平和的解決につとめるものである。今日の世界では一国のみの平和はあり得ないゆえに、国際的平和機構の強化により世界平和の維持にあらゆる努力をはらう。日本の正当な国民的要求を主張するとともに、他国民の文化と権利とを尊重する。一切の植民地の解放に最大の援助をあたえる。
 3.党の性格
(イ)われわれの党は、特定の世界観を国民に強制するものではない。本綱領の精神に賛成するかぎり、その世界観的基礎をどのような宗教や哲学に求めるものであっても、ひろく国民に門戸を開放する。
(ロ)われわれの党は、特定の階級のみが社会主義社会実現の歴史的使命をあたえられたとして、その階級の利害のみを代表する階級政党ではない。社会集団間の利害の対立とともに国民的利害の共通性をも認める国民政党である。各種勤労者の集団的利害を調整し、議会を通じて政治に反映させる。
(ハ)われわれの党は、労働者、農林漁業者、中小商工業者、技術者および管理者、自由職業者、さらに家庭の主婦をもふくめて、額に汗を流し勤労の喜びと苦しみを知るすべての働くひとびとが、平等の資格でその運営に参加しうる政党である。党員は全生活を党活動に献身することを要求されることはないが、社会改革の情熱をもち、その私生活においても国民の範となるようにつとめなければならない。

 以下も綱領ですが、タイトルのみで詳細は省略します。
Uわれわれの先駆者の歩み、Vわれわれの直面している課題、Wわれわれの改革の目標、Xわれわれの道 

11月26日(木曜日)

友愛と
民社党綱領