日本全体の食料自給率は40%(カロリーベース)を切りました。一方、東京都のそれは僅か1%で、どちらも大変深刻な状況です。都市農業は、新鮮で安全・安心な食料を生産し、さらに農地は、災害時の避難場所や潤いと安らぎのある景観の提供など、都市に欠かせない大切な機能を持っています。
 この都市農業を守るには、農業経営を活性化することと、区民の皆様に農業を良く知ってもらうことが必要です。
杉並区に隣接する世田谷区および練馬区は、農業施策について積極的に取り組んでいます。両区が杉並区より取り組みが進んでいるのは、農家の数が杉並区と比べ非常に多いからだと考えられます。古いデータで申し訳ありませんが、平成17年の「農林業センサス結果報告」では、世田谷区は杉並区の約4倍、練馬区は杉並区の約10倍もの主業農家があります。
 世田谷区では、区内で農家がたくさんある地域でとれた作物を、その地域の方々だけがその恩恵を享受できるのではなく、農家があまりない地域でも販売できるルートを作り、区民の皆さんに農業施策に割り当てられている税金をうまく還元できるようにしています。優れた施策だと思いました。
 練馬区では、練馬区農業体験農園(農園の整備および運営する費用が補助される)を数多くつくり、区民の農業に対する意識を高めてもらう施策を打ち出しています。栽培する作物の選定や作付け計画は、農園の園主が行い、種、苗、肥料、資材、農具なども用意し、園主が野菜作りの講習会を開き、農園利用者には作付けから収穫までの農業体験をしていただくというものです。杉並区でも、同様の体験農園はあるのですが、わずか1ヶ所です。
 住宅地の多い杉並区にとって、農地を確保することは極めて難しい問題です。杉並区もこれ以上農地を減らさないように懸命に努力しています。農業の役割を区民に周知してもらう為のパンフレットも 配布しています。
住宅地だからこそ、新鮮で安心な食料を求めたいと思う皆さんが多いのではないでしょうか。上述した通り、農業・農地には私たちの生活になくてはならない機能があると思います。
このため、私は、都に対し、杉並区に国や都の農業振興策を導入することと、環境施策や街づくり施策に農業と農地の様々な機能を活かすよう働きかけてまいります。
(写真:区内浜田山の農地)

4月27日(月曜日)

杉並区の農業

(写真クリックで拡大)