少し前のことになりますが、警視庁公安部は、アメリカの環境団体「シー・シェパード(SS)」のメンバー3人について、威力業務妨害の疑いで逮捕状を請求しました。
 SSは環境保護団体を名乗っていますが、捕鯨船などに過激な妨害を繰り返す「環境テロリスト」です。
 そのために、IWC(国際捕鯨委員会)も全会一致で非難決議を採択している危険な団体です。
 自分たちの主張を実践するため、いかに危険な行為をしているかはインターネットで検索してご覧いただきたいのですが、今回の逮捕状請求は、昨年2月、日本鯨類研究所所属の海幸丸に発煙筒などを投げ込んだ事件がその理由です。
 今回の対象にはなっていませんが、この団体だけではなく、グリーンピースなども日本船に対して非常に危険な妨害をしているのは、テレビなどでご覧になっている皆さんも多いと思います。
 警察庁、国際刑事警察機構を通じての実際の逮捕は難しいといわれていますが、私は警視庁公安部の決断を高く評価します。
 逮捕状の請求は公安部の外事セクションが行なったものと思いますが、アメリカやイギリスなどの同盟国の人物を対象とすることは極めて異例です。
 もちろん、一般的な刑事事件で、刑事部や組織犯罪対策部が欧米の犯人を逮捕することなどは珍しくありませんが、公安部による今回のケースは、国家の主権を守り、国民の安全を確保する意味でも重要です。
 ちなみに、都議会は警視庁の予算も審議しますが、公安部は全国の県警本部の中でも警視庁にだけある組織です。それ以外は、警備部の中のひとつのセクションとなっています。
 公安という名前は暗いイメージがあるようですが(実際、映画やテレビドラマなどではそのように描かれることが多い)、現場の公安部員の皆さんには、そのようなことはないと思います。

8月26日(火曜日)

公安部の決断

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