朝日新聞夕刊には「素粒子」という連載があります。写真を拡大していただくと分かりますが、右下の部分です。
 この連載は今年の1月から、かつて「週刊朝日」の編集長を担当していた加藤明さんという方が執筆しています。
 朝日新聞の公式説明によれば「素粒子」は“夕刊一面の、これも売り物コラムです。日々のニュースを「寸鉄人を刺す」の意気込みで切ってみせます。14行と短いだけに、加藤明は早朝から新鮮な素材を探し出そうと新聞の隅々に目を通し、執筆に頭を悩ませています”となっています。
 さて、今月の18日のこのコラムは、次のように書かれていました。“永世死刑執行人 鳩山法相。「自身と責任」に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神”。加藤さんの得意げな表情が目に浮かびます。
 ところが、加藤さんが思ってもいなかった事態に発展してしまいました。鳩山法務大臣の猛烈な抗議を始め、その後のことは報道の通りです。
 そして、21日の素粒子には、“鳩山法相の件で千件超の抗議をいただく。「法相は職務を全うしているだけ」「死に神とはふざけすぎ」との内容でした。※法相のご苦労や、被害者遺族の思いは十分認識しています。それでも死刑執行の数の多さをチクリと刺したつもりです。※風刺コラムはつくづく難しいと思う。法相を中傷する意図はまったくありません。表現の方法や技量をもっと磨かねば。”と書かれていました。
 基本的に謝罪をしない、したくない朝日新聞にとっては、極めて珍しいことでした。よっぽど、抗議の内容が厳しかったのでしょうね。
 ただ、朝日は「風刺」と言っていますが、私は「皮肉」と思っています。このことは、「天声人語」や「社説」も同様です。
 日本の大新聞の記事はほとんど同じようなもの、と言われる皆さんも少なくありませんが、やはり、同じ新聞(特に朝日)だけ購読することは避けたほうが良いようです。
 もっとも、現代ではネットの活用で、その危惧が薄れているので、心配する必要もなくなっているとも感じています。

6月26日(木曜日)

朝日「死に神」騒動

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