6月13日の朝日新聞(ネット)は次のように報じています。
 「政府は13日、北京で11、12の両日行われた日朝の外務省実務者公式協議で、北朝鮮側が日本人拉致問題の再調査を約束し、日航機「よど号」ハイジャック事件関係者の日本への引き渡しに向けて調整することで合意したと発表した。日本側は見返りとして制裁を一部緩和し、人的交流やチャーター便の往来などを認める。」
 よど号ハイジャック事件犯人の引き渡しはともかくとして、この数年、こう着状態が続いていた拉致問題が一歩前進すれば期待ができますが、家族会の皆さんが話されているように、「調べましたが、やはり拉致被害者はいませんでした」との結果になってしまうことを強く危惧しています。
 そして、“待ってました”とばかり、政府は限定条件付きながらも、万景峰号の入港を認めました。本当に入港を認めてよいのでしょうか。再調査の結果を踏まえて制裁解除を行なうべきではないでしょうか。 
 しかも、この問題について極めて不可解な動きがありました。14日の毎日新聞(ネット)の記事です。
 「新潟市にある在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の祖国訪問新潟出張所が、日朝協議開催中の11日に万景峰号の船舶代理業務を行う港湾業者に入港経費の見積もりを依頼していたことが関係者の話で分かった。協議では、人道的支援物資の輸送に限り入港を認めることが決まっており、総連の入港再開に向けた準備は少なくとも協議初日から始まっていたことになる。」
 この内容が事実なら、外務省高官や福田総理は、国民に上記のことを発表する前に、北朝鮮に入港OKの意思を伝えていたことになります。とても奇妙なことです。
 また、再調査については、今回が初めてではなく、2004年5月の小泉元首相の二度目の訪朝のときに約束されていたことで、それについての成果はまったくありませんでした。今回の“再調査の約束”とか“北朝鮮の譲歩”とはなにを指していっているのか分かりません。
 横田めぐみさんの遺骨を日本に渡し、それがDNA鑑定で別人のものと分かっても、「日本の極右保守勢力がわが国の誠意と努力を無視し、本人の遺骨を『ニセ物』だと言い張っている状況の下では、我々はそれを鑑定結果と共に返還することを要求せざるを得ない(北朝鮮労働新聞)」と主張している国家を信用することは、極めて困難といわざるを得ません。
(写真:一昨年の12月に行なわれた、家族会、救う会、都議会拉致議連と石原知事の会合。右端が門脇)

6月18日(水曜日)

北朝鮮制裁解除

(写真クリックで拡大)